この記事でわかること

  • なぜ切り替えても停電のしやすさが変わらないのか
  • それとは別に、実際にあるリスクは何か
  • 最終保障供給という仕組み

「新電力って、停電しやすくなるんじゃないの」

これは本当によく聞かれます。とくに、止められない設備を持っている会社ほど気にされます。当然だと思います。

結論から言うと、送配電に起因する停電のしやすさは変わりません。理由を、仕組みから説明します。

そのうえで、別の種類のリスクは実際にあります。そこも隠さず書きます。


電気が届くまでを、3つに分けて考える

電気の事業は、大きく3つに分かれています。

何をするか自由化されたか
発電電気をつくる自由化された
小売電気を売る(契約先)自由化された
送配電電気を送り届ける自由化されていない

自由化されたのは、発電と小売だけです。

送配電は、いまも地域ごとに1社が担っています。北海道であれば北海道電力ネットワークです。

つまり、こういうことです

契約する会社を変えても、電気を送ってくる設備も、送ってくる会社も、まったく同じです。

電線も、変圧器も、鉄塔も、切り替え前と同じものを使います。物理的に何も変わりません。

台風で電線が切れれば、どこと契約していても停電します。逆に、切り替えたからといって切れやすくなることもありません。

電力の自由化は段階的に進みました

ついでに書いておくと、電力の自由化は一度に起きたわけではありません。

大規模な需要家が2000年、高圧(50kW以上)が2004〜2005年、そして2016年に一般家庭まで含めて全面自由化されています。

高圧をお使いの会社は、実はもう20年前から電力会社を選べる状態でした。それでも一度も比較したことがない、という会社が今もかなりあります。


それでも見ておきたい点|小売事業者の撤退

ここからが、あまり語られない話です。

送配電に起因する停電は変わりません。でも、小売の会社側の事情で、電気の供給が続けられなくなるケースはゼロではありません。

実際、2022年前後に、市場価格の高騰で事業を継続できなくなった新電力がありました。契約していた会社が撤退した、という高圧のお客様も出ています。

そうなったら、電気は止まるのか

止まりません。

最終保障供給という仕組みがあります。契約先がなくなった場合、送配電事業者(北海道であれば北海道電力ネットワーク)が供給を引き継ぎます。

ただし、料金は割高になります。あくまで次の契約先が決まるまでの受け皿だからです。

だから、契約先選びは大事です

「安ければどこでもいい」ではないんです。

その会社が事業を続けられそうか。市場の変動にどう備えているか。ここは価格表には出てきません。

私が9社を扱って比較しているのは、価格だけでなくそこも含めて選んでいただくためです。1社しか扱っていなければ、その1社を勧めるしかありません。


切り替えるときに、確認しておくこと

ご提案のとき、私は書面でこの4つをご説明します。

1. 契約先となる小売電気事業者名 — どこと契約するのか
2. 料金プラン — 固定型か市場連動型か、単価の決まり方
3. 契約期間 — いつまでか
4. 解約時の条件 — 途中でやめる場合、精算金があるか

ここを曖昧にしたまま契約させる会社があるとしたら、そこは気をつけたほうがいいです。


よくいただくご質問

Q. 切り替え工事は必要ですか

不要です。スマートメーターがすでに入っていれば、書類の手続きだけで完了します。キュービクルにも設備にも手を入れません。

Q. 切り替えのとき、一時的に停電しますか

しません。切り替えは契約上の手続きなので、電気が止まる瞬間はありません。

Q. 電気の質(電圧や周波数)は変わりませんか

変わりません。送配電網が同じなので、届く電気そのものは同一です。

Q. 停電したとき、どこに連絡すればいいですか

送配電事業者(北海道電力ネットワーク)です。契約先ではありません。ここは切り替え前と同じです。

Q. 契約した会社が倒産したらどうなりますか

電気は止まりません。最終保障供給に切り替わります。ただし料金は割高になるので、次の契約先を探すことになります。私のほうでも対応します。


なお、私が扱っているプランには、市場価格に連動するタイプもあります。市場が落ち着いているときはよく効きますが、高騰したときは単価が上がります。値動きを読めないことそのものが負担になる会社には向きません。固定型を選ぶこともできますので、向き不向きは「市場連動プランのメリットとリスク」でお話ししています。


このあとの流れ

① 検針票を1枚、メールかLINEでお送りください(撮影1枚でOK。2分ほどで終わります)
② 通常2〜3日ほどで試算をお返しします。この時点でこちらからお電話することはありません
③ 見て検討したい場合だけ、ご連絡ください。お断りのご連絡も不要です

いただいた検針票を電力会社にお渡しするのは、お客様の同意をいただいてからです。試算は無料で、試算後のご契約は任意です(試算だけで費用が発生することはありません)。

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書いた人:株式会社fortuna(でんきの窓口)代表 池内裕亮/札幌/北海道の高圧法人を中心に、電力会社9社を比較した見直しを担当。→ 会社概要

株式会社fortuna(でんきの窓口)は、小売電気事業者9社の販売代理・媒介を行っています。ご提案の際は、契約先となる小売電気事業者名・料金プラン・契約期間・解約時の条件を書面でご説明します。

※記載の内容は2026年度時点の一般的な仕組みの説明です。契約内容や設備の状況により結果は異なります。削減をお約束するものではありません。