この記事でわかること
- 見直す順番を決める3つの条件
- 業種ごとに、どこが大きくなりやすいか
- 先に確認しておくと無駄が減ること
「経費を見直したい」と思っても、どこから手をつければいいのか。ここで止まってしまう会社は多いです。
見直す先が多すぎるんですよね。電気、ガス、水道、通信、保険、リース、決済手数料、産廃、広告、採用、印刷。数えていくと、30ジャンルくらいはすぐに出てきます。
全部を同時に見直すのは、現実的ではありません。なので、順番の話をします。
優先順位は、この3つで決まります
① 金額が大きいもの
当たり前ですが、月1万円のものを10%下げても1,000円です。月100万円のものを10%下げれば10万円です。
同じ手間をかけるなら、大きいところから。ここは迷う必要がありません。
② 毎月かかるもの(固定費)
一回きりの支出ではなく、毎月出ていくもの。ここを下げると、下げた効果が翌月も再来月も続きます。
年に一度の備品購入を値切るより、毎月の固定費を1%下げるほうが、年間では効いてくることが多いです。
③ 質を落とさずに下げられるもの
ここが一番大事だと思っています。
経費削減で失敗するパターンは、削った結果、売上や社員の満足度が落ちることです。広告を全部止めて集客が落ちた。人を減らして現場が回らなくなった。これでは意味がありません。
「同じものを、安く買い直せるもの」から手をつける。ここに絞れば、失うものが少なくて済みます。
この3条件に当てはまりやすいもの
3つとも満たすものは、そう多くありません。代表的なのは、このあたりです。
- 電気代:金額が大きく、毎月かかり、契約先を変えても届く電気そのものは変わらない
- リース料:使っていない機器の契約が残っていることがある。棚卸しで見つかる
- 法人保険:入ったときのまま何年も見直していないケースが多い
- 通信費:回線・固定電話・携帯を分けて見ると、重複が見つかることがある
- 決済手数料:売上規模が変わっているのに、料率が当時のまま
私が最初に電気を見ることが多いのは、サービスの質を落とさずに金額を見直せる、数少ない項目だからです。
ただし、プランの選び方によっては市場価格の影響を受けるものもあります。そこは正直にお伝えしたうえで選んでいただきます(詳しくは「市場連動プランのメリットとリスク」で書いています)。
とくに高圧電力をお使いの会社は、使用量そのものが大きいので、単価がわずかに動くだけで年間の金額が大きく変わります。仕組みについては高圧電力とは?低圧との違いと、電気代が下がる仕組みで詳しく書きました。
業種によって、大きいところは変わります
私が相談を受けてきた範囲での傾向です。会社によって順番は変わります。
| 業種 | 電気の次に大きくなりやすいもの |
|---|---|
| 飲食・小売 | 決済手数料、広告費、産廃 |
| 製造・工場 | 原材料(印刷なら用紙)、リース料、産廃(有価物になる場合あり) |
| 介護・医療 | 人材紹介料・派遣費、給食委託費、リース料 |
| 宿泊 | 広告費(OTA手数料含む)、燃料費(重油・ガス)、リース料 |
| 建設 | 保険、リース料、車両関連 |
ご自分の業種を見て、心当たりがあるものはありますか。
とくに介護施設の人材紹介手数料は、年収の2〜3割で1人あたり80〜100万円。年に何人も採用があると、電気代の年間削減額を簡単に超えます。金額の大きさで言えば、こちらが本丸ということもあります。
「見直し済み」を先に確認する
もうひとつ、順番を決めるときに聞くようにしていることがあります。
「もう見直し済みで、触らなくていいものはどれですか」
これを先に聞いておくと、無駄な提案をしなくて済みます。すでに何年か前に他社と比較して決めたものを、もう一度ひっくり返す必要はありません。
見直しは、やっていないところから手をつけるほうが早いです。
やることの多くは、値切ることではなく棚卸しです
経費削減というと「値切る」イメージがあるかもしれませんが、実際にやることの多くは棚卸しです。
使っていないリースが残っていないか。契約したときのまま何年も見直していないものはないか。同じサービスを、いま契約すればいくらなのか。
見てみて、余地がなければ「今のままがいいですよ」で終わります。それでいいと思っています。
よくいただくご質問
Q. 全部まとめて見てもらえますか
電気については、9社を比較したうえで、今より下がるかどうかをお答えできます。見た結果、今の契約のままがいいという答えになることもあります。それ以外の経費についても、ご相談いただければ、対応できる提携先があるかお調べします。
Q. 診断に費用はかかりますか
かかりません。試算後のご契約も任意です。
Q. 断ったら、しつこく連絡が来ませんか
来ません。お断りのご連絡すら不要です。
このあとの流れ
① 検針票を1枚、メールかLINEでお送りください(撮影1枚でOK。2分ほどで終わります)
② 通常2〜3日ほどで試算をお返しします。この時点でこちらからお電話することはありません
③ 見て検討したい場合だけ、ご連絡ください。お断りのご連絡も不要です
いただいた検針票を電力会社にお渡しするのは、お客様の同意をいただいてからです。試算は無料で、試算後のご契約は任意です(試算だけで費用が発生することはありません)。
業種別のご案内
温泉・ホテルの電気代/印刷工場の電気代/介護施設の電気代
書いた人:株式会社fortuna(でんきの窓口)代表 池内裕亮/札幌/北海道の高圧法人を中心に、電力会社9社を比較した見直しを担当。→ 会社概要
株式会社fortuna(でんきの窓口)は、小売電気事業者9社の販売代理・媒介を行っています。ご提案の際は、契約先となる小売電気事業者名・料金プラン・契約期間・解約時の条件を書面でご説明します。
※記載の内容は2026年度時点の一般的な考え方の説明です。契約内容や事業の状況により結果は異なります。削減をお約束するものではありません。