この記事でわかること
- コンプレッサーが工場の電気に占める割合
- エア漏れがなぜ電気代になるのか
- お金をかけずに確認する方法
これは、電気の契約とは関係のない話です。契約先を変えなくても、今日確認できることを書きます。
コンプレッサーは、工場の電気の1〜2割を持っていく設備です。それなりに大きな塊です。
そして、配管からエアが漏れていても、誰も気づかないことがよくあります。
なぜ、漏れると電気代になるのか
コンプレッサーは、タンクの圧力が下がると自動的に運転を始めます。設定圧力まで上がると止まります。
エアが漏れていると、使っていなくても圧力が下がり続けます。すると、コンプレッサーは「使われている」と判断して、また回り始めます。
これが繰り返されると、誰もエアを使っていないのに、コンプレッサーだけが動き続ける状態になります。
その電気は、何の仕事もしていません。そのまま捨てています。
どこから漏れるか
現場でよく見るのは、このあたりです。
- カプラ(ワンタッチ継手) — 抜き差しを繰り返すので、シールが傷みます
- エアホースの根元 — 曲げ伸ばしで疲労します
- 配管のねじ込み部 — シールテープが劣化します
- ドレン抜き — 閉め忘れ、パッキンの劣化
- エアガンのトリガー — 内部から少しずつ漏れることがあります
- 使っていない枝管 — 昔つないだまま、閉め忘れている
とくに使わなくなったラインの枝管は盲点です。もう使っていないので、誰も見ません。
お金をかけずに確認する方法
① 全部止めて、音を聞く
一番確実で、費用ゼロです。
終業後、エアを使う機械を全部止めた状態で、工場内を歩いてください。
シューという音がしていれば、そこが漏れています。静かな時間帯のほうが分かりやすいので、夜か休日がおすすめです。
② コンプレッサーが動くかどうかを見る
同じく、全部止めた状態で。
誰もエアを使っていないのに、コンプレッサーが定期的に回り始めるなら、どこかで漏れています。
「10分に1回動く」といった状態なら、それなりの量が漏れています。
③ 石鹸水をつける
音では場所が特定できないとき。継手やねじ込み部に石鹸水を塗って、泡が出れば漏れています。
昔ながらのやり方ですが、確実です。
直すのは、たいてい安く済みます
漏れの多くは、カプラの交換、シールテープの巻き直し、バルブを閉めるといった作業です。
大きな投資が必要な話ではありません。にもかかわらず、毎月の電気代として払い続けている。
これ、知らないと損しますよ。
それでも効かないなら、契約を見る
エア漏れを直しても、コンプレッサーが必要な分を動かす電気は当然かかります。使用量そのものをゼロにはできません。
そこから先は、同じ量の電気を、いくらで買っているかの話になります。
印刷工場は恒温恒湿で底が高く、使用量が大きい業種です。使用量が大きいほど、単価がわずかに動いたときの年間の差額が大きくなります。
契約先の見直しは、書類の手続きだけで、生産設備には一切触れません。工事も、機械の停止も不要です。
(詳しくは「北海道の印刷工場の電気代を下げる」に書きました)
よくいただくご質問
Q. 漏れの量は、どのくらい電気代に影響しますか
漏れの大きさと、コンプレッサーの容量によります。ただ、コンプレッサー自体が工場の電気の1〜2割を占めるので、そこが無駄に回り続けているなら、それなりの金額になります。
Q. インバータ式なら関係ないですか
インバータ式でも、漏れがあれば圧力を保つために運転し続けます。定速機より効率はいいですが、漏れているぶんの電気は捨てています。
Q. 電気の契約を見直せば、これも解決しますか
しません。これは設備の話で、契約の話とは別です。両方やったほうが効きます。
Q. うちは印刷工場ではないのですが
コンプレッサーを使っている工場なら、業種は問いません。エア漏れの構造は同じです。
このあとの流れ
エア漏れの確認は、私のほうではできません。現場の方が、終業後に工場を一回りしてもらうのが一番確実です。
私がお手伝いできるのは、電気の契約のほうです。
① 検針票を1枚、メールかLINEでお送りください(撮影1枚でOK。2分ほどで終わります)
② 通常2〜3日ほどで試算をお返しします。この時点でこちらからお電話することはありません
③ 見て検討したい場合だけ、ご連絡ください。お断りのご連絡も不要です
いただいた検針票を電力会社にお渡しするのは、お客様の同意をいただいてからです。試算は無料で、試算後のご契約は任意です(試算だけで費用が発生することはありません)。
業種別のご案内
温泉・ホテルの電気代/印刷工場の電気代/介護施設の電気代
書いた人:株式会社fortuna(でんきの窓口)代表 池内裕亮/札幌/北海道の高圧法人を中心に、電力会社9社を比較した見直しを担当。→ 会社概要
株式会社fortuna(でんきの窓口)は、小売電気事業者9社の販売代理・媒介を行っています。ご提案の際は、契約先となる小売電気事業者名・料金プラン・契約期間・解約時の条件を書面でご説明します。
※記載の内容は2026年度時点の一般的な説明です。設備・稼働状況により結果は異なります。削減をお約束するものではありません。